おすすめ度: ☆☆☆☆
人は、覚って仏となることができる。あるいは、阿羅漢となり、また長老となる。それぞれの違いは、解脱の違いである。と言うのは、解脱には三つあるからである。それらは、慧解脱、身解脱、および心解脱と呼ばれる。
本書は、実体験にもとづき、解脱の真実を明かしたものである。解脱はどのように訪れるか。解脱の瞬間には何が起こるか。そもそも、解脱とは何か。解脱した人はどうなるのか。 本書は、すべてを記した。
本書を著した一つの動機は、余りにも解脱を果たす修行者が少ないことである。この千年間で言えば、解脱を果たした人が数人いるかどうかというほど稀であ る。このため、解脱は一種恐ろしいもの、危険性があるものという誤った考えも見られるようになった。そこで、解脱の真相について人々に知らせたいと思っ た。解脱は、危険性も、恐ろしいことも何もないからである。実際には、人は栄えと楽しみとともに解脱を果たすことになるのである。
安らぎを求める人は、本書を読んで解脱の真相を知り、さらに精進する心を起してほしい。
1章 解脱
解脱とは何か 1,328文字
解脱の位置づけ 1,015文字
2章 解脱の真相
解脱の瞬間に起こること 3,599文字
解脱知見 ~ なぜ解脱したと分かるのか 2,041文字
解脱の後に起こること 473文字
解脱後の人生 934文字
3章 解脱の理解
現象論としての解脱の理解 834文字
想定される解脱の体 4,643文字
解脱が起こる根拠 1,530文字
解脱の要因 1,906文字
解脱の因縁 1,863文字
解脱と懺悔 1,061文字
衆生はなぜ容易に解脱しないのか 1,205文字
4章 円かなやすらぎを求める人に向けて
正しい理解にもとづく解脱 1,565文字
なかなか解脱が起きない人に向けて 715文字
付録
三つの解脱 771文字
親近(しんごん) 865文字
三種の明智 881文字
実例 SRKWブッダの場合(心解脱) 1,352文字
実例 SRKWブッダの場合(慧解脱) 4,252文字
実例 涼風尊者(身解脱:阿羅漢果) 2,697文字
諸仏の誓願 1,775文字
苦のありかと苦の滅尽 1,198文字
解脱の事例 ~ 釈尊当時および慧能ブッダ 360文字
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