デザイン
デザイン (design)
デザインは、ある対象について、良い構成を工夫することです。
デザインを業とする人をデザイナーと呼びます。
デザインの語源は、「計画を記号に表す」という意味のラテン語designareです。
デザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを
様々な媒体に応じて表現することと解されます。
日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって
美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もありましたが、最近では
語源の意味が広く理解・認識されつつあります。
形態に現れないものを対象にその計画、行動指針を探ることも含まれ、
就職に関するキャリアデザイン、生活デザイン等がこれにあたります。
狭義
狭義には、設計を行う際の形態、特に図案や模様を計画、
レイアウトすることで、芸術、美術的な意味を含んでいます。
美術を実用品に応用するため応用美術とも言い、また、
商業的なデザインを商業美術とも言います。
産業革命の影響により、デザインの意識が高まり、アール・ヌーヴォー
などの流行、バウハウスの機能主義など、常に時代の象徴を
創造し続けています。
その対象は、非常に多岐にわたり、さらに細分化される流れにあります。
デザイン界ではアーツ・アンド・クラフツ運動によって生活と芸術の
統一が課題になり、それを受け継いだドイツ工作連盟によって芸術と
産業の統一が意図され、その重要性が認識されるようになりました。
広義
デザインは日本語では「設計」にもあたり、「形態」や「意匠」と訳されてきましたが、
それだけに限らず、人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで
適えるための「計画」も意味します。
人間が作り出すものは特定の目的を持ち、それに適うようデザイナー(設計者)の手に
よって計画されます。デザインの対象は、衣服、印刷物、工業製品、建築などにとどまらず、
都市や人生計画にもおよびます。
物や環境を人が自然な動きや状態で使えるように設計する工学、あるいは、人の物理的な
形状や動作、生理的な反応や変化、心理的な感情の変化などを研究して、実際のデザインに
活かす学問という意味において、人間工学と共通しているといえます。考慮すべき要因には、
機能性、実現性、経済性、社会情勢など、目的を実現することに関わる全てが含まれます。
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