QRコード (Quick Response code)
1994年にデンソーウェーブが開発した2次元コードの方式の一つで、
携帯電話のアドレス読み取り機能などに採用されています。
QRコードは小さな正方形の点を縦横同じ数だけ並べたマトリックス型2次元コードで、
一辺に21個並べた「バージョン1」から、177個並べた「バージョン40」まで、
40通りの仕様が用意されています。
点の数が多い方がたくさんの情報を記録できますが、必要な面積は大きくなっていきます。
QRコードの3つの角には「回」の字型の「切り出しシンボル」(ファインダパターン)が
配置されており、360度どの向きから読み取っても正確に情報が読み出せるようになっています。
QRコードに記録できる情報量は、バージョン40の場合で最大23648ビットになります。
QRコードでは独自の文字コードを使っているため、カナや漢字なら1817文字、
アルファベットと数字だけなら4296文字、数字だけなら7089文字まで記録できます。
データには冗長性を持たせてあり、一部が汚損して読み取れなくてもデータを
復元することができるようになっています。
QRコードで使用される誤り訂正率は4段階に設定でき、最も低いもので約7%、
最も高いもので約30%までの汚損に対応できます。
誤り訂正率は高いほどより多くの冗長なデータが必要となるため、
記録できるデータ量はその分制限されることになります。
QRコードは日本で最も普及している2次元コードで、自動車工場の
カンバン(現品札)などに使われています。
最近では携帯電話にQRコードの読み取り機能が搭載され、
インターネットのURLなどボタン操作で入力するのは面倒な
データを簡単に入力できる手段として普及しています。
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